「愛石」5月号(2020年)を読む
「愛石」は水石の専門誌。定期購読している唯一の雑誌。
表紙と特に気になった記事をピックアップして紹介していきたい。
「表紙」
表紙は神居古潭石。北海道の石。僕も探石経験があり、結構持っている石。この石は基本的に真黒(しっかりとした黒さ)が良しとされることが多いと思うけど。表紙の石は緑がかった石で新鮮な印象を受ける。艶の良い感じはまさしく神居古潭という感じであり、表面の全体を包む模様がなんとも不思議な感じを受ける。 「竜魂頭」という銘から想像すると山形のような自然の光景のイメージで捉えていないようだ。なんだろう、姿石ともちがう想像の世界かもしれない。そのため台は厚めにして不思議なイメージを全体で出しているのだろうか(底の問題もあるかもしれませんが)。色合いから、ゆったりとしたリビングの飾るといいだろうなぁ、と思う。良い石です。
P4「愛石譜〜全国愛石家訪問」
表紙の石も持ち主である北海道の愛石家 瀧山德雄を紹介。滝山さんは美唄愛石会の会長であり、年に一度秋に道内の水石会に声をかけて交換会とバーベキューも会を行なっている。僕も昨年、僕の先生である井下先生に連れられて、残暑の中大変楽しい時間を過ごさせていただいた。
「愛石女子」P3
今注目されている「小さい石の展示会」の2回目のフライヤー(チラシ)のデザインもおこなったつちやみささんが登場。このデザイン、とても良かったので制作したデザイナーがわかったのが良かった。
「石の美を見出す」P16
水盤を使った石の見立てについての説明。石をどう見立て、水盤に乗せていくか、というのは基本で
「遺愛石随想」P18
亡くなった愛石家半田正一氏についてのエピソード紹介。その中で、展示の撮影についてカメラマンに「暗く撮って欲しい」と要望を出したいた話。暗いほうが展示が映える、暗さに中に美意識を見出すというスタンスがあったということが大変興味深い。 僕は展示の撮影はわかりやすいためにに明るめに撮る。でも、フラッシュは使わず自然さを出す、というスタンスだけど、暗さに美を見出すというのもチャレンジしたい思った。半田氏の飾りは、個性を感じつつクラシックな良さがあって、タイムスリップしてある昔の時代の一流の数奇者に出会ったようだ。
次号の「愛石」も楽しみにしたい。
石 川 伸 一 掌(tanagokoro) / 水石プランナー https://qzj12432.wixsite.com/tanagokoro
石 川 伸 一 掌(tanagokoro) / 水石プランナー https://qzj12432.wixsite.com/tanagokoro
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