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  • 執筆者の写真Tanagokoro 盆栽と水石

幽玄の気持ち〜「愛石」8月号(2020年)を読む

更新日:2020年12月20日








    自分は、どこまで水石が好きなのか?  と考える時がある。      そんなことを考える理由は「好き」の理由が  自分の中にまだ落ちていないからか。

 好きな理由を探すために、  

 今日は僕も石をみる。


愛石」8月号(2020年)を読む   

天への平地。まるで文人のように。 表紙の石の写真は、天につながる世界か。変わった形である。でも、奇妙な感じはしない。見所は下からにょきっと伸びた2つの峰。これが両方と頂上は平地になっている、そこに気がついた時、僕の興味も倍になっていく。2つの峰にあるふたつの平地。もし、そこに自分が登りあがったとすれば、そこは精神の高みのような気持ちになるようだ。幽玄の味がありそう。自分はどこにいるのだろう? 石は八海山石。新潟県魚沼で採れる石。白い条線や、ジャグレ(蛇が這った後のように思わせる表面の凸凹)が特徴的で、特に後者について、大きくなにかですくったようなジャグレが不思議ながら、うるさくないのは自然の手であるからでしょうか。台の形も工夫を感じさせつつ、しっとりした控めな存在感。僕の好きな心の平和と、まだまだ修行の足りない僕をやさしく戒める石である。


ほかのページでは、新型ウィルスによる展示会中止が続く中で生まれた緊急企画で、はじまった「誌上展示会」が素晴らしい。これはこれからも盛りあがってほしいところです(もちろん、通常の展示会も待ち遠しい)。また、前回に続いて石の撮影方法の記事はなかなか良い内容。撮影の仕方の本は世の中にはたくさんあるわけですが「水石」を撮る内容はここだけではないでしょうか。


次号の「愛石」には、どんな不思議があるだろう。 「愛石」は水石の専門誌。定期購読している唯一の雑誌。 水石好き、興味のある人にはぜひ読んでみて欲しい。 入手方法などは以下から。 愛石ウェブサイト http://www.ai-seki.com/index.html


石 川 伸 一 掌(tanagokoro) / 水石愛好家 https://qzj12432.wixsite.com/tanagokoro

  



石 川 伸 一 掌(tanagokoro) / 水石プランナー https://qzj12432.wixsite.com/tanagokoro 

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