Tanagokoro 盆栽と水石

2020年7月18日

変わらない硬質な苦悩。

最終更新: 2020年12月20日

変わらないものの美しさ。
 
良石の基準として「硬質」であるというのは、基本の基本。
 
どれほど美しくても、
 
そこに弱さがあってはだめなのだ。
 

 
弱さも嫌いではないど、石には硬質という強さ必要だ。
 
そのカタチに、想像力を駆使して、
 
共感できるが見えると
 
楽になる時がある
 
そんな石なら、本当に嬉しい


 
硬質とつながるのは、
 
石の魅力は変わらない、というのがある。もちろん、台や飾り卓や添えを使えば、いろいろ見せ方を変える、という楽しみはありが、石自体は変わらない。放っておいて、しまい込んでも100年を経っても変わらない。
 
それが良い。
 

 
写真は「愛石」2020年8月号P26「蔵石録」より
 
パッと見だけで魅力を感じる石である。

銘が「苦悩」。僕にもスッと入るネーミング。
 
うずくまり悩んでいる。ロダンの考える人も連想させる。
 
しかし、このうずくまり具合は、まさしく
 
深く悩んでいる。
 

 
まさにうずくまり、苦悩している姿石。
 

 
生きている中で、僕は何度
 
心の中でこのポーズをしたのだろう。
 
実際に路上ではできない世の中の難しさ。
 

 

 
石 川 伸 一 掌(tanagokoro) / 水石愛好家
 
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